メルのこと〜メルの病気20〜

メルのこと

元々メルはご飯をガツガツ食べるタイプではなく

どちらかと言うとポリポリと食べるタイプ。

何かの骨なんかを時々あげるとリクは取られまいと私たちに背中を向けて食べて

取り上げようものなら抵抗して大変でしたが

メルは途中で「おしまいね」と言って取り上げてもすんなりと渡す聞き分けのいい子。

二者二様で、なかなか面白いのです。



ウェットフード

膀胱炎もすっかり良くなり、相変わらず寝不足だけど

割と落ち着いた日々を送っているメル。

食欲もあり…と言うよりありすぎ、一時期悩んでいたのがウソのようだ。

今のメルは何でも来い状態で、以前絶対に食べなかったフードも完食する勢い。

何でも来い状態になってからは、有り余っていたドライフードを

ふんだんに使う事にした。

色々フードも試してみたが、今はドライフードをふやかしてそこにトッピングをしている。

それまで購入していた手作り風のフードは一旦止めて、もっと力のつきそうな物を探した。


イメージはもっと肉肉しいゴッテリとしたねっとり感のあるウェットフード

なぜなら、それまでは割と食べやすい優しいタイプのフードだったからだ。

何でも来い状態のメルだったら、体力をつける為にゴッテリねっとりもイケる。

そこで見つけたのがこちら。

これは匂いもそそられる。

私でさえパンにでも乗せて食べたくなる香りだ。

朝夜の二回ふやかしたフードにこれをトッピングする。

メルは上機嫌で鼻の頭までどっぷりフード沼に浸かり、一心不乱に食いつき

もちろん完食し、バッチい満足顔になる

それがとっても私には嬉しいのだ。


そして昼と夜食はこちら。

こちらはムース状になっているウェットフードで、クセのない感じの物。

これだけではカロリー不足なので、昼はふやかしたドライフードと混ぜて与えている。

夜食はそのままで。

これもまた鼻まで浸かり、完食してくれる。


ふやかしたドライフードにウェットフード

この暑かった夏には、欠かせない水分補給食になった。





散歩

ワンコに欠かせないモノのひとつ、お散歩

毎年夏は悩みの種だけど、ハイシニアになると尚更だ。

数々の病気を患ってるメルには特に注意が必要で、

暑い時は例え夜中でも朝方でも散歩は控えるようにしていた。

ここ最近やっと風が入れ替わり、散歩に出れるようになった。


何度となく”もう散歩は無理かもしれない” と思ったこともあったが

ほんのちょっとの距離でも、時間でも、こうやって一緒に歩けるのは本当に嬉しい。

歩きながら色々と思いを巡らせるとジワっと溢れてくるものがある。

今日はあっちに行ってみようとか、こっちに行こうなんて普通のことが

今更ながらとっても貴重な時間だったな…と思う。

ぶっちゃけ話をすれば散歩が面倒な時もあった。

時間のやりくりが下手くそな私は、散歩に出て1時間弱歩き

帰って来てからの足洗いやあれこれを済ますまでトータルしたら1時間半ほどが

その後の予定の時間を押してしまい足早に散歩を済ますことがあったり

時には行かない、行けない時もあった。

そんな時はリクやメルの寝顔を見ながら毎度「ごめんね」と反省するのだ。

”リクもメルも、私が連れ出さなきゃ散歩になんて行けないのに”

”あんなに嬉しそうに楽しそうに歩くのに”

それが後悔先に立たずだけど、とても後悔していることの一つ。

人間にしたら一日散歩に行かないことが、ワンコにしたら三日行かないと同じこと。

そんな貴重な時間なのに時短で済ませてしまったり、時には行かなかったり

トータルしたら一年365日ある中の、ほんの数日だけど

”飼い主失格だな…”

よくそんな風に、ひっそり一人で落ち込んでいた。


できる限り以上のことをしても自分ではやり切ったと思っていても

いざ今まで居てくれていた存在が居なくなってしまった時は

多かれ少なかれ悔やむことがある。

完璧な飼い主なんてきっといない。

でも、そんな不出来な飼い主でも無償で大きな愛を注いでくれてるリクとメルは

私の中では親弟妹や子供とはまた違う、大きな大きな時別な存在なのだ。



こうやって家の周りだけでも【外を歩ける】【散歩ができる】と言うことが

何より嬉しいことだ。

でもその【外を歩ける】【散歩ができる】の言葉の前に付く一番大事な言葉は

一緒に】なのだと思う。




21に続く







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