メルのこと〜メルの病気21〜

メルのこと

メルには殆ど躾という躾はしませんでした。

リクが一緒だったので、リクを通して覚えたからです。

パピーの時のトイレトレーニングも、さほど大変な思いをしないで済みました。

何でも真似っ子だったメル。

絶対真似して欲しくなかった他のワンちゃんにガウっとするのも

リクを通して覚えてしまいました




認知症ということ。

先日定期検診に行って来た。

大体1ヶ月間の検診の合間に、何かしら体調が悪くなって病院のお世話になっていたが

今回は何事もなく無事に1ヶ月過ぎた。

病院に行く時は、後部座席の背もたれを倒しフラットな状態にして

そこにいつも家で使ってるリクのお古のマットを敷いて、その上にメルが伏せたり

お座りしたりして移動する。

これだと必ず後部座席でメルを支える人が必要で、私一人では連れて行く事ができず、

いつも必ず誰かに一緒に行ってもらう。

こちらは具合が悪かった時の移動の様子。


調子がいい時は、とてもいい顔を見せてくれる。


この先日の定期検診の時は、次女に一緒に行ってもらった。

日曜日と言うこともり、夕方の予約だったが病院は混んでいて、

予約の時間になってもメルの前には、まだ4人もいた。

次女はこの日友達と約束があり、診察会計が終わった次点で時間が押していて

病院の駐車場で「最寄りの駅で下ろすから、そこから行っちゃえば?」

と言う話になった。


今まで一度だけ一人でメルを連れて行った事があった。

その時はとても具合が悪かった時でグッタリしてたので、

助手席の背もたれを倒し、そこに無理矢理マットを敷いてメルを寝かせて移動した。

”ちと待てよ…大丈夫か私?”

今は色々病を抱えてはいるけどあの時とは違って元気だ。

”まあ、でもどうにかなるかな…15分ぐらいだし…”

助手席を倒し無理矢理マットを敷き、伏せた状態でメルを乗せた。

後部座席には最寄り駅で降りる次女。

ところが、、、、、、、、、

車が走り出して数分で、メルが落ち着きがなくなり吠え出した。

「ダメだ!!!」

すぐに車を道路の端に寄せ停めた。

「先にメルを家に連れて帰ろう!!」

席を元に戻し、メルは後部座席のいつもの定位置へ。

すると なんてことでしょう、メルは大人しくなった。

これが認知症ということなのかもしれない。

おそらくいつもと違った事にパニックになったのだと思う。

後ろの席にいる時は時々ウロウロする事もあるが鳴くこともなく大人しくしている。

あの落ち着きのない様子、そしてパニックになった時のような吠え方。

嘔吐下痢を繰り返した時の事を思い出してしまい、心臓が痛くなった。


いつも通りの事がそうじゃなくなった時、きっとそれは今のメルにとっては

どんな小さな事でも、とても不安になってしまうのかもしれない。

大きなくくりの【認知症ということ】の中には、大なり小なり色んな症状が含まれているのだ。





フードスタンド

メルが色々病に伏してからというもの、私を悩ませたベスト3には入るフードスタンド

リクとお揃いでずっと使っていたものは、私の父の手作り。

フードも水も口に入れなくなり、シリンジでフードを流し込む毎日が続いた時に

”もうフードスタンドとフードボウルなんて使わないんだろうな…”

”きっとこのままずっと流動食になっちゃうのかもしれないな…”

と、100%そう思っていた。


ところが、嬉しいことに自力でご飯を食べれるようになったメル。

さて、ここで問題発生。

以前使っていたフードスタンドは、もう使えなくなったと思い込み

解体して捨ててしまった。

その前に使っていた父のお手製リクとお揃スタンドは、高さが合わない。

その後、私が適当に作ったお手製やっつけスタンドも、高さが合わない。

(伏せたまま食べるようになると思って作ったので)


なぜ高さが合わないと思ったのかと言うと、フードを食べている時に

メルが鼻までフード沼にハマってしまうからだ。

これはフードスタンドが低いのだと思う。

苦しそうにフガフガしながら食べてる姿を見て、これはどうにかせねば…と。

ついでにフードボウルもメルが食べやすいように間口が広い方がいい。

私作やっつけフードスタンド 笑



そしてまた大検索が始まった。

高さは調節できて、しっかりしてて、たくさんこぼすからプラスチック製。

できれば折りたたんで小さくなるもの。

フードボウルは間口が広くて少し深いもの。

日々検索、日々研究。


そしてやっと見つけたのがこちら。























高さが調節できるので、メルが食べやすい高さに。

そして間口が広めのフードボウル、沼に浸かる事がなくなった。

今までは介助しないと食べきる事ができなかったけど

これだと最後まで自分で食べれるようになった。

ただ、ひとつ困った事が足腰が弱くなってるので最後まで同じ体勢で食べれない。

そこで、良いものを見つけた。

普段私が使ってるメイクボックス。



これをイスにしたら丁度よかった。

こんなメイクボックスの使い方があるなんて

これでフードスタンド問題は解決。

メルは毎日1日4食を自力で全部食べ切れるようになり、私たちの介助もひとつ減った。

色々とまだ心配事はあるけど、こんな小さな事でもクリアできると

私にとっては、すごく大きな喜びで すごーく大きな歩幅で一歩進んだ気持ちになるのだ。





22に続く






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